美しいものに価値がある
スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋。
今年の秋はなんとなく雨が多い気がするので、芸術の秋を楽しもうと思います。
僕は最近、近代絵画の本を読んでいます。
ドラクロワやコンスタブルなど近代絵画の扉を開いたロマン派。
目に見えるものを描くことにこだわった写実主義。
画家の感性を使って表現することを重んじたモネなどの印象派。
そして、セザンヌやルノワールなど、感性と理性を融合して印象派を超克しようとした時代。
どの時代の絵も素敵です。
近代とはいえ、今から100年も200年も前に描かれた絵を見て、その頃の人々の生活や画家を通して切り取られた世界を覗けるのはとても興奮することだと思います。
なぜ人が絵を見て感動して心癒されるのか。
それは美しいものに人の心が動かされるから。
絵画や音楽などの芸術には人間が人間らしく幸せに生きるヒントがあると思います。
科学技術が発達して人間を超えるスピードで機械が賢くなっていく時代に人間が幸せに生きるためには、機械と競争するのではなく、機械を上手に利用して人間の心を豊かにする。
これからは、短時間で効率的に作業できることよりも、美しいものを感じる心を持つことに大きな価値が見出されるのではないかと思います。
妻が油絵を始めるようです。
もしかしたら妻が世界的画家になるかもしれないので、
僕は妻の夫として恥ずかしくないよう、しっかり絵の素晴らしさを理解できる心を育んでいきたいと思います。